Patient-centered care と Person-focused care の違い


Perm J. 2011 Spring;15(2):63-9.
Is patient-centered care the same as person-focused care?
Starfield B.

ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21841928

Patient-centered care と Person-focused care の違い どちらも重要であるが異なる。

20世紀の医療の発展で、患者の問題は「疾病」にシフトし人々の生活や仕事のコンテクストは考慮されず、「その人」に注目されることが減ってきた。

人々が経験する健康問題を適切に認識する必要がある。診断が何であるかよりも、患者の問題が何であるかを認識したほうが、より良いケアにつながる。問題認識の質を評価するには、認識された問題と、臨床家がやったことの反応としてどうなったかを記述する必要がある。プライマリ・ケア研究では提示された問題と最終診断の関係を研究してきた。まだその関係性の理解は不十分であり、それが無視されればされるほど、正当な治療の目的としての問題減少への注意が減少する。

Patient-centeredness の研究では、著者らは patient-centeredness という言葉についてpoor な理解をしており、患者と臨床家の間での相互作用の質によって決定されると主張し、患者中心性は継続した癒やしの関係、相互理解、感情的サポート、信頼、患者のenablement と活発化、informed choice に基づいたケアのアプローチ方法 と述べられている。彼らの議論では医師(プライマリ・ケア医だけでなく)すべてにとってそのようなトレーニングは重要であるとしている。

コミュニケーションのパターンが診療に影響を与えることは間違いないが、一回一回の外来診療での良好なコミュニケーションが、良質なプライマリ・ケアで求められる患者へのフォーカス、「継続的な癒し」につながるかは定かではない。それにはたぶん別のスキルが必要で、人々のレジリエンスや健康への脅威に対する脆弱性に関する知識など、他のスキルが重要であるかもしれない。

患者の問題の長期経過に商店を当てた研究は、個々の外来診療でのアプローチとは異なる視点を提供する。患者がある健康問題から他の健康問題に視点を移す際に、患者に焦点を当てることが効果的であることを示唆している。プライマリ・ケアは長期に渡って人間にフォーカスするケアであり、疾患にフォーカスするケアではない。その人にフォーカスするには、アクセス可能で、包括的で(極めてまれやな問題を除いてすべての問題を扱う)、長期に渡って継続的で、どこでケアを受けるときもコーディネートする。その人にフォーカスするとは、1回の外来にフォーカスするのではなく、時間にフォーカスするという意味を持つ。コミュニケーションという意味だけではないのは、時間の経過とともに蓄積していく「その人」についての知識が影響するため、疾患固有のエピソードではないからである。これは、multimorbidity にもつながる。

<コメント>
Patient-centered という言葉が、個々の外来ベースでの医学的診療のモデルとして使われていること、医師患者コミュニケーションの問題として扱われていると指摘している。これはPrimary care 独自のことではなく、Care 自体に含まえることである
Primary Care はPatient-centered はもちろんのこと、長期に渡って継続して患者と関わることで患者の情報が蓄積され、それをもとに「その人」にフォーカスしたケアを提供することが特性である、その表現としてPerson-focused Care とStarfield は表現しているのだろう。

37-をそれぞれ読んでいきたい。




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